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2010年3月 「流行疾患」

 ベイエリアの皆さんお元気ですか?「全ての方にせぼね検診」を目指すドクター岡井です。早いもので今年も3月中旬になりました。バンクーバー・オリンピックも随分前のことのように感じてしまいます。浅田真央ちゃんを応援し日々寝不足になってしまったことが既に懐かしく思い出されます。今年はここ数年来の水不足をふっ飛ばすかのような降雨日の多さでした。もういい加減に雨は飽きたと思った方も多かったのではないでしょうか。私も水不足は嫌だけど、ゴルフが出来ないのも嫌だなと少し恨めしげに雨空を見上げていました。
 今年はたっぷりと雨が降ったおかげで草花や木々も栄養満点でたいへん元気に芽吹いている模様です。なぜなら例年にも増して私の鼻の粘膜が敏感に反応しているからです。要するに花粉で鼻水ズルズルということです。どうせならもう少し女心にも敏感になれれば家内や娘にも叱られなくて済むのに、鼻の粘膜だけ敏感に繊細になっても良いことなどありません。いつもなら水分摂取とサプリメント、カスピ海ヨーグルト、そしてカイロのアジャストメントでどうにか悪化を回避していましたが、クリニックの先生たちが独立開業をするために私のクリニックから卒業していったばかりなのでアジャストメントを気軽にしてもらえなくなったのが辛いところです。
 花粉が粉雪のように風に流され漂うのを見るだけでも条件反射のように鼻腔の奥深いところにムズムズとなんともいえない掻痒感を覚えます。ましてや、車に乗り込もうとするときにボンネットや窓ガラスにびっちりと張り付いた細かな花粉を発見すると不覚にも「ひぇ~!」と一昔前のアニメのキャラクターのような素っ頓狂な叫び声をあげてしまうのです。お恥ずかしい限りです。そんな無様な様子を人様にはとてもお見せできません。しかし、巷では私同様に花粉症に苦しむ方が多かったようです。季節性の流行疾患のようなものです。ベイエリアでは、この時期は梅も桜も何でもかんでも一気に咲き乱れ百花繚乱とはまさにこのことかというありようです。空気中を埋め尽くすかのように我がもの顔で飛び回る花粉に畏れおののき街のあちこちで「ひぇ~!」という叫び声がこだまし、やがてその音エネルギーが結集され街中の空気を震撼させ人々を恐怖のどん底に陥れるのではないかと心配でなりません。
 新型インフルエンザや季節性インフルエンザも怖いですが、花粉症も決して馬鹿にできないです。新型インフルエンザのときの日本のパニック状態を見て分かるように、いつの時代も流行疾患というものは人々に大きな恐怖と不安を与えます。我先にと民衆がワクチンを求めて列を成してしまうことを恐れて、政府では不足する予防ワクチンの接種優先順位まで決めるほどでした。流行疾患とは本当に恐ろしいものです。
 私のクリニックでも面白い現象が時折観察されます。なぜだかは分かりませんが同じ様な症例の患者が続くというものです。ウイルス性でもないのにまるで流行疾患のように同じ症状を訴える方が続くのです。本当に不思議です。腰椎ヘルニアから坐骨神経痛を起こしている患者さんが次から次へとやってくるときがあれば、交通事故によるむち打ち症の患者がしばらく続くこともあります。そうかと思えば捻挫の患者ばかり続くこともあります。昨年暮れから今年にかけては私のクリニックでは今までに例を見ないほどの大きな流れを感じています。それは手の痺れや、肩の痛みという腕や肩に症状を訴える患者さんが異常なまでに多いということです。今まで色々な流行を感じていましたが今回ほど大きく明白な流れを感じたことはありませんでした。これはまさしく流行疾患とでも言いたくなるほどです。
 腕や肩の問題の多くは首の問題が原因となって引き起こされるのです。そして通常は治療が難しい種類のケースに分類されます。私も20年ほどカイロプラクターをさせていただいています。あらゆるケースを治療した経験があるので、少々のことで驚いたり慌てて取り乱すようなことはありません。しかし、腕や肩の痛みや痺れの問題は簡単そうに思われるかもしれませんが実は非常に難しく回復も遅い問題なのです。なぜなら多くの場合は神経が炎症を起こすまで悪化してしまっているからです。ですから神経への圧迫を掛けている原因を見つけ出し治しても傷ついた神経自体が治癒するまでにある程度の時間が必要になるからです。
 腕や肩に痛みや痺れが出る症例の殆どが、慢性の生活習慣病といえます。分かりやすく言うなら姿勢や体勢、仕事習慣に問題ありということです。ですから治療をすると共にその原因となっている姿勢や仕事習慣などを改善していくお手伝いもしなければなりません。コンピュータの位置の設定が悪ければ姿勢が悪く一日何時間もコンピュータに向かい仕事をすることになります。これでは体の調子がおかしくならないほうが不思議なくらいです。一番最悪なのがノート型パソコン、アメリカではラップトップと呼ばれるタイプのものです。場所をとらずに持ち運びも便利ですが、姿勢という大切なものを犠牲にします。私もこのタイプのコンピュータを便宜上持ち歩きますが、メールのチェックなど簡単な作業でしか使いません。長時間コンピュータを使うときはデスクトップ型のPCで大きなモニターのものを使います。
 患者さんでノート型を使っている方には、外付けのキーボードを装着していただき、ノート型パソコンを何かの台や箱の上に載せて目の高さに上げてもらいます。これだけでどれだけ仕事中の首や肩の疲労感が減少するか分かりません。仕事の効率もグッとアップします。主婦の方もノート型を使っている方が非常に多いので同様に位置設定を変えてもらいます。ブログやネット検索、ネットショッピングにYoutube、Twitterといったついついのめり込んでしまうようなコンピュータの使い方がここ数年急増していることもこの流行疾患の増加に寄与しているのでしょう。
 このような腕や肩への問題の最初のサインは何だと思いますか?その答えは肩こりです。最近肩がこるなと感じている方は要注意です。厄介なのは肩こりの自覚症状がない方です。男性に非常に多く見られるのですが、肩こりに慣れてしまっていてそれが普通だと無意識に自分に言い聞かせてしまっているのです。自分に問題があるということを認めたくないという否定の気持ちが大変強く働くのが男性です。こうなってしまうと痛くてどうしようもなくなるまで何もしようとはしませんから、かなり悪化してからクリニックへみえます。そこまで悪くなると治療も当然時間がかかってしまうのです。肩こりぐらいで治療に行くなんてと考えている方も多いと思いますが、肩こりを軽視する風潮がこのような流行疾患を引き起こす温床を作っているのでしょう。
 これからコンピュータはますます我々の生活にはなくてはならないものとなって来るでしょう。子供たちは小さいうちからコンピュータを使い、コミュニケーションをし、学校の宿題や、遊びのゲームまでしています。子供の肩こりや頭痛の症例が急増しているのもそのせいでしょう。私の友人が東京の私立の小学校に依頼を受け子供と親たちに姿勢の講演をしたときに、今現在肩こりや頭痛を感じている人は手を挙げてくださいといったら、子供たちの約半数が手を上げたそうです。それを見た親たちは驚きの声を上げたといいます。今の子供たちの生活環境や生活習慣は自分たちが子供の頃とは随分と違うということを親たちも自覚しなければなりません。子供の頃から肩こり頭痛に苦しむ子供たちが大人になったとき、世の中はどのような流行疾患で溢れているのでしょう。私は恐ろしくてなりません。ですから子供たちに運動をさせ、姿勢の大切さを教え、カイロプラクティックで背骨から健康を守ることを知ってほしいのです。
 私のクリニックでは月に一回14歳以下の子供たちを無料で診察するキッズデーを長年にわたって続けています。その日はクリニックにたくさんの子供たちが来てくれます。ベイエリアで育った子供たちがカイロプラクティックで健康を守ること、姿勢や背骨がどれだけ大切かということを自然と体で理解してくれることを願って続けているのです。私のクリニックが流行疾患の患者よりも、健康を維持するメンテナンスの患者で溢れかえる日を夢見ています。風邪は万病の元と言いますが、肩こりも万病の元です。忙しい方、ストレスが多い方は特に体調を良くして望まないと心身とも壊れてしまいます。早め早めに体の治療をして元気でプロダクティブな生活を送りたいですね。是非、私たちカイロプラクターに皆さんの健康生活のお手伝いをさせてください。皆さんが流行疾患で苦しまないことを心から願っています。

サンマテオ・クリニック
月:8:30AM~11:00AM
火:2:00PM~4:30PM
水:8:30AM~11:00AM
木:2:00PM~4:30PM(※)
金:8:30AM~11:00AM
土:12:00PM~1:00PM
日:休診
(※完全予約制)

サンノゼ・クリニック
月:12:00PM~6:30PM
火:9:00AM~11:30AM
水:12:00PM~6:30PM
木:休診
金:12:00PM~6:30PM
土:8:00AM~10:30AM
日:休診