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2011年3月号「腰痛撲滅運動」

 ベイエリアの皆さん早くも三月、春ですね。お元気でしょうか?「全ての方にせぼね検診」を目指すドクター岡井です。日本ではスギ花粉のニュースが気になる季節でしょう。皆さんの中にも日本では花粉症だったのにアメリカに来たら花粉症が出なくなったというかともいるでしょうね。逆にアメリカに来たら花粉症になってしまったという方もいるかもしれませんね。私も花粉症持ちですが、花粉症の時期は栄養補給と睡眠をしっかりとり、カイロの治療で免疫力を高めて対抗するようにしています。しかし、花粉症とは本当に辛いもので、目は痒い鼻は痒いでムズムズズルズルと悲惨な状態になってしまいますね。昔から「目病み女に、風邪引き男」と色っぽさを感じる代名詞のように言われます。花粉症で目が痒くてウルウルのご本人は色っぽいどころの騒ぎではないし、鼻水がダラダラと喉の奥に流れて喉が荒れた状態を色っぽい男だと言われてもちっとも嬉しくなんかありません。

 私が初めて花粉症になったのは二十歳のころです。そうです、この私にもまだほっそりとして肌もつやつやの頃があったのです。ボストンに留学していた私はてっきり風邪を引いたと思っていました。よくいう鼻かぜというやつです。ところがいつまで経っても治らないのと、やがて目やにが出てきたのでさすがの私も心配になって病院にいくと、これはアレルギーだと言われてびっくりしたものでした。いつも部屋の窓を開けていたのですが、どうやらその窓の前に在る大きな木が原因だったようです。花粉症で辛いのがクシャミです。一度エンジンが掛かるともう止まりません。クシュンクシュンと十連発ぐらいやってしまいます。クシャミのというものは体内の内圧を瞬間的にすごい勢いで上げてしまいます。連発でやると首の筋肉にも異常なまでに力が入り神経を圧迫して腕が痺れることもあるぐらいです。首から腕の神経が出ているのが嫌でも実感できてしまいます。

 クシャミの影響で最も怖いのは何だと思いますか?鼻水をあたり構わず撒き散らして周囲の人々に嫌われるのも怖ろしいですが、それよりもっと怖ろしいものがあります。もちろんクシャミをするときのとても正視に堪えられないような情けない顔の表情のことでもありません。それは意外にもぎっくり腰です。皆さんの中にもクシャミの後にぎっくり腰になった方はいらっしゃると思います。決して珍しい話ではないのです。豪快なクシャミで内圧が突然上がることによって椎間板ヘルニアになったりすることもあるのです。ですからクシャミをするときは身構えてなるべくおとなしくするように心がけてください。調子に乗って豪快に加藤茶のようにヒックション!なんてやるとグキッ!と来て、へっぴり腰のまま動けなくなるかもしれませんよ。特に腰が丸まった状態だと危険なので腰をまっすぐ伸ばして膝を少し曲げて身構えるようにして慎重にクシャミをしてください。そんな馬鹿なと笑っているあなたがクシャミでの腰痛被害に遭うかもしれません。十分ご注意ください。

 本当に腰痛というのは厄介なもので人口の90%は少なくとも一度は腰痛に苦しむという統計が出ています。いくら強がって見せても殆どの方が一度といわず頻繁に腰痛に苦しんでいます。腰が張るとか重いという状況は腰痛の一部と思っても良いでしょう。よく「べつに痛くはないんだけど最近腰が張るような重だるい感じがするんです」などとおっしゃる方がいますが、「もうそれは腰痛ですよ」と私は早期の治療をお勧めすることがあります。明らかに身体が危険信号を発しているのに、それを見逃して本格的な酷い痛みが襲ってくるのを待つなんてナンセンスです。だけど「大したことはないだろう」と現実を否定したくなってしまうのものです。結局は自分で痛い思いをしなければ分からないというのが人間なのかもしれません。

 ぎっくり腰などという名称などからも、腰痛はいきなり青天の霹靂のごとく突然罪もない人を襲うようなイメージがあります。ところがどっこい殆どの場合は随分と前から腰は静かに不調を訴えていたのです。しかし、それを認識しない、またはしたくないという現実否定の気持ちが強く働いているのです。それではどのような症状が腰痛の初期のサインなのでしょう。いくつか一般的なものを挙げてみたいと思います。最も一般的なものは「腰が張っている」「腰が重い」「腰がだるい」などというものです。ただの疲労だろうと軽視すると大変な結果になります。長時間座った後に立ち上がろうとする腰が伸びない。車を降りるときに腰が伸びないなどというものもよくある話ですね。長時間座っていられないのでモゾモゾ動いたり、足を組んだりすることが多いのも心配です。やはり座るという状態は最も腰に圧力を掛けるので、座ることで色んな不快感が表れるようになると問題がある証拠となるのです。

 座るということだけでなく長時間じっと立っていることが辛い方もいます。明らかに足腰の筋肉が弱っています。朝起きたときに腰が張って痛いというのはやはり問題です。朝に洗面所で顔を洗おうとすると腰を前傾させるのが辛いとか靴下を履こうとしても思うように前傾できないことがあります。やがて身体を動かし始めると次第にほぐれて楽になるのですがやはり問題があることは否めません。それ以外にも臀部が張る、足がだるい、足に力が入りにくい、足がチリチリムズムズするというのも坐骨神経が影響を受けている可能性が高いです。股関節の前が張っているのは大腰筋が硬くなっている証拠で腰痛の原因の一つです。最近股関節の前のあたりが痛いとか硬いと感じている方は要注意ですよ。足がつりやすいというもの時として足腰の筋肉の弱さや坐骨神経の問題が原因となっている場合があります。それ以外にも腰痛の初期症状はありますが、大切なことは初期の間にしっかりと治療することです。そうすれば酷い腰痛になる前に早期回復が可能になるのです。

 喉もと過ぎれば熱さ忘れるのが人間です。腰が痛いときは「こんな辛い思いをするぐらいなら、普段から腰のメンテを欠かさずしよう」と誓うのですが、なかには忙しさにかまけてついつい腰の管理をおろそかにしてしまうという方もいることでしょう。私は普段から「腰は欠陥品ですから、ちゃんと管理しなければ必ずまた腰痛になりますよ」と患者さんに伝えます。それでは腰の管理とは一体何なのでしょう。まずは普段から腰への負担を軽減する努力です。ほとんどの腰痛は生活習慣病です。座りすぎや前傾姿勢での作業が特に腰への負担を増やします。仕事中も必ず30分に一回は席を立って足腰のストレッチをするといいでしょう。また座る体勢が非常に大切です。くれぐれも座るときには腰が丸まらないようにしましょう。腰に当てるクッションなどを利用すると楽に正しい座り方が出来るのでお勧めです。コンピュータ、キーボードのデスク位置、椅子の高さなども座る姿勢に影響を与えますのでしっかりと位置を設定して欲しいです。疲労感を無視して無理をして長時間座ったりしたら 腰痛の原因となるので特に注意していきたいですね。座るというポジションは最も腰椎の椎間板に圧力をかけるものだということを忘れないようにしてください。

 最後に腰のためのエクササイズについて触れたいと思います。足腰を強化するということと足腰の筋肉の柔軟性を高めるということを同時に考えていかなければなりません。ですから筋トレだけしてストレッチをしないというのはあまりお勧めできません。筋肉を鍛えるというのはタイミングを間違えると悪化の原因ともなるので、焦らず少しずつ行うことをお勧めします。足腰の強化で私が一番お勧めするのがトレイルウォーキングです。ベイエリアにはたくさんの素晴らしいトレイルがあるので週に一回か二回歩くことは心身ともに絶大なる効果があると思います。最初は1時間ぐらいから始めてゆっくりと時間を延ばしていくと良いと思います。歩くペースは心拍数が上がって汗をかくスピードまで上げていくと筋肉にどんどんと血液が送り込まれてより効果的になります。目標は二時間のアップダウンのある険しいコースです。平坦なコースと違って使う筋肉の範囲も広がりバランスよく足腰を鍛えることが出来ます。もちろんエクササイズの後はしっかりとストレッチをしてクールダウンすることです。
多くの腰痛は生活習慣病です。そして腰は欠陥品です。多くの方にそれを理解していただき、正しい座り方、姿勢、動作、エクササイズを身につけて腰痛を予防していただきたいと願います。もちろんカイロプラクティックでのケアも忘れずに!

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