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2009年8月 「子育て万歳」

 ベイエリアの皆さんお元気ですか?『全ての人にせぼね検診』を目指すDr.岡井です。ベイエリアの爽やかな夏をエンジョイしているしている間に、子供たちの夏休みもあっという間に後半戦に入ってしまいました。6月にはこの先長く続く夏休みに気が遠くなったものの、過ぎてみればまさに一瞬のごとくです。このコラムが皆様の元に届く頃には私の家族も日本から戻り時差ぼけで大変な頃でしょう。私の気ままな一人暮らしも終焉を迎え、またもや自分勝手な子供たちとの賑やかな生活をに突入するのです。

 夏休みに家族が日本へ行っていて何が良いかというと、子供たちのスケジュールに振り回されることがないということと子供たちを叱らなくて済むということでしょう。私にはもうすぐ15歳になる息子と11歳の娘がいるのですが、私が子供の頃に比べると比較にならないぐらい忙しいスケジュールで生活しています。学校の宿題が多いのはもちろんですが、それに加えて息子は高校とクラブチームのサッカー、そして高校と地域の野球チームと掛け持ちで常にスケジュールのやりくりを強いられます。あまりに忙しくて4歳から続けている空手は今のところ細々と続いて、決してやめないようにと思い出したように稽古に行っている状態です。

 娘もこれからミドルスクールに上がるので、さらに宿題が大変になります。4歳から始めたバレエが大好きで、週に4日ぐらいはスタジオに通っています。それに加え日本語の塾もあるし、春はソフトボールもするのでこれまたスケジュールのやりくりが大変です。娘は「お父さんは仕事一つだけでいいね~。私なんか学校もあるし、ダンスもあるし、塾もあるし、チューターもあるし、ソフトボールもあるし、お友達とも遊ばなきゃいけないんだよ」と羨ましがられます。ちょっと違うような気もするのですが、とにかく娘が忙しいことは確かです。

 そんな忙しいお二人のスケジュールを把握し、送り迎えに行ったりきたりする家内のストレスも大変なものでしょう。「お母さん、ありがとう」の言葉など聞けるはずもなく、口を開けば不平不満か理不尽な要求です。私も仕事のスケジュールが忙しく、どうしても家内の負担が増えてしまいます。できる限り私も送り迎えをするのですが、週末も買い物に行きたい、友達のところに遊びに行きたい、お誕生日会などと全て親に送迎してもらわなけばならないことばかりです。折角の金曜の夜も9時過ぎに子供たちの教会のユース集会のお迎えがあるので、夕食のときにビールが飲めないのがとても悲しいです。家族が日本に行っている間は、時間を自由に自分のためだけに使えるのです。夕食のときに美味しいビールも飲めるのです。この開放感はたまりません。

送り迎えが忙しいだけならともかく、二人とも難しいお年頃でイライラしていることもあるし、素直に親の言うことを聞く歳ではなくなってきているので、こちらも叱る事が自然と増えてきます。子供を叱るということは膨大なエネルギーを消費します。こちらだってできれば叱りたくないのに、叱られることばかりやらかしてくれます。親に対する態度の悪さは一級品です。どうして、何の権利があって親にそんな理不尽な無理難題や要求を突きつけたり、悪態をついたりできるのかと呆れてしまうことは日常茶飯事。感謝という言葉を知らんのかとブチ切れて「馬鹿チン!」と怒鳴る私の大声が隣近所に鳴り響くことになるのです。朝から子供を叱る事があると仕事前にすでに疲れてしまいます。家内なども子供を叱り疲れて、叱る自分にも自己嫌悪というところでしょう。子供は親を怒らせる天才です。子供を持つまでは叱るということをあまりやったことがなかった私たちですが、今では立派な叱るエキスパートになってしまいました。

すっかり可愛げがなくなった子供たちも外では意外にも評判が良く、お世辞もあるでしょうがよく褒めていただきます。そんな時、「それは誰か人違いじゃないですか?」と、家の息子は間違ってもそんな褒められるような子ではないですよと思わず口走ってしまいます。しかし、子供たちは子供たちなりにストレスの多い生活の中で頑張って生きていて、そのはけ口が最も素の自分でいることのできる家族に向かうのは自然なことなのでしょう。それは、分かっていても親も人の子です。ムッとすることもあります。そんな時に小さくてまだ可愛かった頃の子供の写真を見ては「あの頃は本当に可愛かったなぁ~」と遠い過去の思い出にすがり自分を慰めるのです。

ところが冷静に考えれば、あの頃は可愛いのは可愛かったのですが、子育ては体力的にはかなり辛かったように思うのです。夜泣きに始まり、抱っこや、遊びの相手、お風呂に入れたり、下の世話をしたり、そしてしゃべり始めれば果てしない「どうして質問」の連続。休みの日にも仕事に行きたくなったこともあるのです。可愛いだけじゃない、大変なことがたくさんあったのでした。あの頃は私の家内も育児疲れでボロボロでした。赤ちゃんだった娘と一緒に毎晩寝ていたせいもあり「一晩でいいから誰にも邪魔されずに朝まで一人でゆっくり寝たい」と口癖のように言っていたものでした。私は、よくも家内は子供たちと24時間一緒にいれるものだと感心するやら気の毒なようやら申し訳ないような気持ちになったものでした。

私のクリニックにも子育て中のお母さんたちがたくさん治療にみえます。まさしく身体はボロボロで全身が痛んでいる方が少なくありません。こんな苦労をして子育てをするんだとお母さん方を尊敬してしまいます。時にクリニックにストローラーが何台も並んでいることがあります。自分の子供は大きくなりすぎたので、今は患者さんが一緒に連れてくる小さくて可愛いお子さんたちを可愛がって楽しんでいます。これはまさしく孫を見るジイ様の心境ではないかと思うのです。40代でそこまで達観してしまったのかと我ながら恐ろしくもありますが、可愛いものは可愛いのです。そして、育てる責任がないのです。可愛がりたいときだけ可愛がる、これぞ子供と楽しく付き合う極意です。

それにしても子育て中のお母さんは本当に偉いです。腰が痛くても、肩がころうとも、頭痛がしようとも、手が痛かろうとも子供は分かってくれません。子育てに休みはありません。「俺は外で仕事をしているんだぞ!」なんてことは私は口が裂けても言わないのです。本当に子育てのほうがよっぽど重労働だと思うからです。私の仕事も随分と身体にきつい仕事ですが、子育てほどだとは思いません。世の中のお父さんたちに裏切り者と呼ばれ罵られようとも、やっぱり子育てのほうがしんどいと白状します。何せ相手は問答無用我がまま放題な子供たちです。少し手綱を緩めればどこまでもつけあがるのです。そのくせ自分では何もできないので結局は親頼りなのです。それが子供というものです。そんな、厄介な子供たちといつも一緒にいることができるなんてやはり母性本能が成せる業だと思うのです。

子育ては本当に楽しくて、本当に大変なことです。子育てをしているお母さん方は本当に疲れています。お母さん方は身体の疲れは危険信号だということを知っていただき、不調を感じたら早めに我々にご相談ください。お母さんが寝込んでは一家の一大事です。食卓にはお父さんの想像を絶するようなユニークは料理が登場し、洗濯物は何でもかんでも一緒くたに洗われ、家の中は散らかり放題なんてことになりかねません。お父さん方はそんな悲惨な事態を防ぐためにも奥様を大切にいたわり積極的に子育てに協力しましょう。私の家内がこのコラムを読まないことだけを祈りつつ、後数日の自由な生活を満喫したいと思います。子育て万歳!

患者さんからのメール

岡井先生

先日は、家内ともども大変丁寧に治療していただきありがとうございました。椎間板ヘルニアと診断されてあきらめかけていた私の腰痛。藁をもすがる思いでLAから泊りがけで一週間の集中治療をしていただき驚くほど腰が回復しました。思い切って決断してサンフランシスコに行って良かったと思っています。同行した家内まで治療していただき慢性的な頭痛で鎮痛剤が手放せなかった彼女が今では薬なしで快適な毎日を過ごしています。家内ともども先生の治療に心から感謝しています。これからも先生のご指示通り地元の先生にメンテナンス治療をしていただきたいと思っています。本当に決め細やかな心遣い感謝いたします。先生、またスタッフの皆様の益々のご活躍をお祈りいたします。

D.H.

サンマテオ・クリニック
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サンノゼ・クリニック
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土:8:00AM~10:30AM
日:休診