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2009年4月 「カイロの魅力」

ベイエリアの皆さん、春ですね。お元気ですか!すべての人に背骨検診を目指すドクター岡井です。春になって天気が良くなると気分も良くなります。気候と人間の精神状態は非常に密接な関係があるようですね。

さて私が地元日系情報誌にコラムを毎月執筆するようになって10年以上が経ちます。段々と書くネタがなくなってきたなと思う反面、日常では患者さんからは常に同じような質問が繰り返されているという事実に気づきました。自分はいつも相手にしっかり情報を発しているつもりで、すでに当たり前のこととなっていることでも、実は受け取る相手にとっては初めて聞くことだったりするのです。コラムのトピックも「これは前に書いたよなぁ~」と思っても、よく調べてみるとそれから7年以上の歳月が流れていたりするのです。そんなの覚えているのは私だけで読者に覚えている人なんて誰もいないというところでしょうか。その上ベイエリアに居住する日本人の方の多くが5年以内に又移転するという入れ替わりの激しいお土地柄なのです。それで、「大切なことは何度でも繰り返し伝えなければだめだ」と普段セミナーなどで偉そうに人に言っている自分の言葉を思い出しました。そうです。昔に使ったネタでも、大切なものは繰り返し伝えなきゃいけないんです。これで後10年はネタが続くような、いや未来永劫、永遠にネタが続くような気さえします。まさに目の前がパッと明るくなったような気分です。これでネタに頭を悩ますことなく、過去のバックナンバーを人知れずコッソリと引っ張り出し、それをヒントに書けばいいのです。

 そこで自分が一番皆さんに知って欲しいことは何かな?と考えてみました。以前書いたことだっていいのです。誰に遠慮することもないのです。「先生、前にこれと同じこと書いてたよね」なんてツッコミを入れるような記憶力のいい人はいないはずなのです。そう、自由に解き放たれた私の頭に浮かんだことは「私にとってのカイロプラクティックの魅力」を伝えたいというシンプルなものだったのです。なぜ私がカイロに魅せられてカイロプラクターという道を歩んだのかを知ってもらえば、読者の皆さんもカイロの良さを別の角度から理解してくれるのではないかと思ったのです。

 カイロプラクティックというものは今から100年以上も前にアメリカで誕生した医療です。本場はアメリカで、最高のカイロ教育を受けるためにはアメリカのカイロ専門の大学で学ぶ必要があります。そんなカイロプラクティックに出会ったのは、私がボストンへ留学しているときでした。友人がカイロの治療に通っているということを聞いて「一体カイロって何だろう?」と非常に強い興味を持ったのでした。将来自分が何をするべきかと模索していたときでもあったので、思い切って友人の治療に一緒についていってカイロのドクターに会うことにしました。そのユダヤ系の先生はとても親切で治療の見学をさせてくれただけでなく、カイロの歴史や理論、効果などについても説明してくれました。これによって一気にカイロへの興味が高まり心の中で何かがクリックした感じでした。そして、色々とリサーチを重ねた結果、カイロの大学へ進学することを決心をしたのでした。

カイロ専門の大学は一般の大学時代に比べて比較にならないほどハードなスケジュールで、最初はついていくのに必死でした。しかし、それまで通っていた大学と違い、カイロの大学で勉強することは将来の自分の仕事に直接結びつくような科目が多く、体やカイロに対する理解が日々深まり充実したものでした。まずは人体解剖と基礎医学の授業から始まりました。初めての人体解剖の日は、さすがに小心者の私には衝撃が強すぎて気分が悪くなりました。スッーと頭から血の気が引きフラつく私は思わず外に新鮮な空気を吸いに行き、クラスメートの失笑を買ったものでした。自分は果たしてこのままやっていけるのだろうかと挫けそうになりました。新学期早々挫折して、もうこの道を諦めてしまうことになるのかと心配になりました。ところがそんな私でも一週間後にはコーヒーとドーナッツを片手に解剖室に入れるようになりました。人間というものは本当に厚かましくも慣れる生き物なんだなと思いました。

私は人体を学び、カイロの理論やテクニックを学ぶことにより、どんどんとカイロプラクティックの世界に引き込まれていきました。自分の手で患者を治療し、その患者の持つ治癒力を引き出し、体を健康にするというシンプルかつ難しい医療にチャレンジすることに夢中でした。朝も授業が始まる前に人より早く学校へ行き、テクニックルームで一人黙々とアジャストメントと呼ばれる手技療法を身につけるために必死にドリルで体にその動きを覚えこませました。昼休みは、クラスメートとお互いにアジャストメントをして練習したり、後輩の指導をしたり、放課後は研究会での色々な流派のテクニックを練習して毎日カイロ漬けでしたが、本当に楽しかったです。しかし、時折練習のやり過ぎで不必要なアジャストメントを受けすぎて下痢ピーになってしまうことがあり、図らずしもカイロの自律神経への多大なる影響力を身をもって体験することもしばしばでした。カイロは便秘にもいいというのは本当でした。

私にとってカイロの一番の魅力は、自分にしか出来ない治療というところにあるのでしょう。カイロは非常に科学的な理論でありながら同時に治療は感覚的なものでもあります。同じように治療をしても手で行うものですから、その人のタッチというか感覚が大きな要素となります。分かる人には触った瞬間に感じることの出来る問題も、分からない人はどれだけ長く触っても感じることが出来ないのです。ですからいくら頑張ってもその手技が会得できない方も大勢います。折角学校を卒業してドクターの学位をとってもカイロプラクターとしてやっていけないというケースも珍しくありません。会得が難しいということは、逆に言えば上手くできるようになったときの喜びは大変大きなものです。その自分ならではの手技で患者さんが回復したときは、患者さん本人と同じぐらい嬉しくもあり、又治療効果が思うように現れず回復が遅い場合は患者さん同様にフラストレーションを感じるのです。私はセミナーなどで「カイロプラクターの素晴らしいところは、無人島に流されて道具も薬もない状況下でさえ、自分の手で治療が出来るところです」と言うと「無人島で一体誰を治療するんですか?」というふざけたツッコミをする人もいました。

背骨というものは人間にとってまさに生命線といえる脊髄という神経の束を守っています。その背骨の一部がズレたり引っかかって動かなくなると、そこで神経の流れが低下し、体調がおかしくなってしまうのです。その歪みや引っ掛かりを手技により改善し、神経の流れを正常にしてあげれば、後は体自身が自分で治癒力を発揮してくれます。そんな人間素晴らしい力は時としてどんなに進んだ医学をも凌駕する力を持っているのです。人間の持つ素晴らしい力を回復させ、それを維持することで多くの問題を予防することも出来るのです。痛いときだけではなく普段からより調子よく快適に生きるためにカイロが有効だということを皆さんに知ってもらい。体調を崩す前に自分の体を少しでもいい状態にしていく健康管理の意識を持っていただきたいというのが私の願いです。一人でも多くの方にカイロの本当の良さを知っていただくのが私の使命だと思って頑張っていきたいと思います。

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