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2008年11月 「交通事故の恐怖」

ハロウィンも終わり、もうすぐサンクスギビングがやってくる。本当に今年もあと少しになってきたなと実感させられる。この時期はイベントも多くて、ついつい過食になってしまう。9月に北海道で飽食の限りを尽くしてきて以来、ちょっとオーバーウエイトにもかかわらず、一向にダイエットをする気配のない私に業を煮やした家内は、ことあるごとに「ダイエットじゃなかったの?」と非難の目を向けてくる。その冷ややかな視線に負けて、ついにこの私もダイヘットへと突入した。とはいっても食事を極端に制限するのは、食いしん坊の私にとってはちょっと辛すぎる。やっぱり運動で痩せなきゃ健康的ではないと都合よく考えたのだ。

時を同じくし、最近サッカーでゴールキーパーばかりして油断していた息子は、久しぶりにミッドフィルダーをしたら、足が動かなくて滅茶苦茶にバテテしまい、少なからずショックを受けていた。夏に折角鍛えたのに、ここ二ヶ月ほど走りこんでいなかったせいだ。そこで、息子を毎日走らせるために、父がこの身を犠牲にして協力することにした。毎晩、息子のホームワークが終わる10時ごろ、家の直ぐ側にあるコミュニティーの小さなジムにまるで人目を忍ぶようにコソコソと親子で出かけて行き、トレッドミルの上で並んで一緒に1マイル走ることにしたのだ。父は、これで一気に痩せてやろうというもくろみだ。

ところがこれは、走るのが大の苦手の私にとって実に思い切った決断だったのだ。言ってみれば、ドラえもんののび太くんが、いきなり勤勉な少年になるようなものだ。高校のときのマラソン大会だって、一年のときは仲間としゃべりながら歩いていたら先生がカンカンに怒って追いかけてきたので、しょうがなく逃げるために走ってゴールし、二年生の時には仮病で休んでごまかそうと思ったら、後日体育の先生に呼び出され、仁王立ちの先生の目の前で校庭を走らされた。それぐらい長距離走が心の底から苦手なのだ。しかし、そんな駄目な私でも息子のためなら頑張れる気がした。

走るのが苦手な私が夜に外を走ると、あっという間に息子に置いて行かれるし、暗くて足を捻挫などしやすい。そこでジムのトレッドミルで、息子とそれぞれのペースで並んで走る事にした。もう既に二週間以上も走っているが、私の人生でこれだけ続けて走ったのは初めてではないだろうか。最初は心臓が飛び出しそうなほど苦しかったが、最近は随分と楽になってきた。でも、ペースは相変わらずゆっくりで、1マイル以上はまったく走る気にならないところが私らしくもある。季節柄、雨の日も多くなるので屋内で走るのは実に快適で便利だ。その分、走るのをサボる言い訳は減るが、無理せず体がきついときはいつでも休むことにしている。それでもほぼ毎日走っているということは、やはり息子のために頑張っているのであろう。

雨でも走ることに支障はないと言ったが、雨が多い季節となると、交通事故が増えて困る。夕方も早く暗くなるので視界も悪い。毎日のようにフリーウェイで事故を見かける。事故渋滞にも頻繁に巻き込まれる。私のクリニックでも交通事故による怪我の患者さんが急増する季節だ。交通事故の恐ろしさは、最初は大したダメージがないように思っても後からジワジワと症状が出始めるところだ。事故後数ヶ月もして、やがて治るだろうと思っていた怪我が次第に悪化し始め、もうどうしようもないという感じで来院される方も少なくない。怪我を放置しておくと、首から方や背中にかけての痛みやコリ、頭痛などの症状で苦しむことになるのだ。

私は、今まで何千という交通事故のケースを診てきた。だから自然と交通事故処理の知識もついてきた。ここで、もしも交通事故に遭ったときのために、どのように行動すれば良いかをお伝えしたい。まずは備えあれば憂いなしというか、自動車保険に加入するべきだ。それもしっかりとしたプランに加入することだ。Liabilityという相手に対する負債をカバーする最低限の保険に加入して安心していては大きな間違いだ。そのような方が、実際に事故に遭って怪我をして大変な思いをするのをどれだけたくさん見てきたことか。まずは、医療費をカバーするMed-payという項目は最低$5000のカバーを選択するべきだ。健康保険を持っていると安心していると大変面倒なことになる場合もあるのだ。そして、無保険の車にぶつけられたときのためのUninsured Motoristも選択するべきだ。この二つは必ずLiabilityの他にも加えて欲しい項目だ。もし、Liabilityしかない方は、今すぐ保険会社に連絡して、この二つをポリシーに加えてもらうことをお勧めする。月々の支払いは、そんなにビックリするほど変わらないはずだ。

それでは事故に遭ったら何をするべきかをお話したい。安全を確保した後にすることは、相手と話す前に、携帯電話のカメラで相手の車とナンバープレートの写真をすかさず撮ることだ。これは逃げられたときに役立つ。実際に、一回止まった後に逃げるケースが非常に多いのだ。特に相手のドライバーが女性だと判ると、追いかけてこないと思ってよく逃げる。相手がまともな人で逃げなければ、運転免許書と保険の情報交換を行う。車の破損がバンパーのダメージ以上の場合は、警察に来てもらい、ポリスレポートを作成してもらう。どちらの過失でも、自分の自動車保険に事故の報告をして、クレームナンバーを設定してもらう。自分の保険のエージェントの方に連絡を取って報告してもいい。ここで良い保険屋さんと悪い保険屋さんの違いを教えよう。例えば、相手の過失による事故で怪我をしたとき、いい保険屋さんは「あなたのポリシーにはMed-payがあって自分の保険で医療費がカバーされるから、もし体に問題があるのなら、直ぐにドクターに診てもらってください」と言ってくれる。カリフォルニアでは、完全に相手の過失である場合は、自分の保険を使っても保険料は上がらないのだ。悪い保険屋さんは、保険のポリシーにMed-pay が含まれているにもかかわらず「それは、相手の過失だから、相手の保険に支払い義務があるので、相手の保険会社に直接医療費を請求してください」と言うだろう。よく聞く話だ。少しでも自分の会社の損失や仕事を減らそうとして、クライアントのことは考えていないのだ。こうなるとその方は医療費を自分で支払い、すべての治療が終わった後に書類をそろえて自分で相手の保険会社と交渉しなければならない。支払ってもらえるかもわからないのである。

それでは、弁護士は雇う必要があるのだろうか?最近では、ある程度の損害規模の事故でないと弁護士は喜んで引き受けてくれないのが現実だ。まあ、弁護士は最初から雇う必要もないので、単純な事故の場合は慌てて弁護士を探す必要はないだろう。複雑な事故の場合は弁護士を雇うことで心労を減らし、スムーズな事故処理を行える場合もあるので、ケース次第ということだ。

そして、一番大切なことは、ドクター岡井に連絡して、直ぐに体のチェックをしてもらい、必要な治療をしてもらうことだ。後になって段々と症状が出てきて苦しむことがないようにして欲しい。交通事故の後遺症は大変怖いのだ。事故処理の相談にも乗ってもらえるし、身も心も安心してリラックスできることだろう。こと仕事に関しては、私はのび太くんではなく、出来杉くんでありたいと思っている。精一杯皆さんのお役に立てるよう頑張るのだ。息子とのマイルランはいつまで続くか怪しいものだが、ベイエリアの皆さんの健康のためには、これからも長きに渡り全力疾走していきたいと思っている。皆さんが事故に遭って、不必要に苦しむことがないように心から祈っているのだ。

サンマテオ・クリニック
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