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2008年9月 「幸せ!」

8月最後の週末に、札幌でカイロプラクティックのイベントとワークショップをやってきた。今年は、日本四箇所で同様のイベントを企画した。福岡、仙台、札幌と北上し、あとは最後の東京を10月に残すのみとなった。この時期に北海道を選んだのは、避暑が目的だ。暑い時期に日本へ帰るのは、気が進まないが、北海道だったら大丈夫だろうと思ったのだ。それに、何といっても食べ物が、とっても美味なのだ。「食いしん坊ばんざい」のレポーターになるのが夢だった私にとって、食べ物はとても大切なものだ。美味しいものを食べると、幸せで涙ぐんでしまうのだ。しかし、私は食べ物の為に日本へ帰ったのではない。あくまでも、カイロ啓蒙と普及のお役に立つために帰ったということを間違っても勘違いしてほしくない。

とは言うものの、やはり食べ物の話をせずにはいられない。北海道といえば海の幸、ラーメン、ジンギスカン、そして、ジャガイモと私の好物が目白押しだ。これは綿密に計画を立てて臨まないことには、一回一回の食事が命がけだからなと自分を戒しめた。その成果と地元の仲間の温かい協力を得て、素晴らしい食べ物を思う存分堪能することが出来た。カニやウニはもちろん、ホッケや各種刺身に舌鼓を打った。味噌ラーメン、塩ホタテラーメンは半端ではないコクがあり、忘れることが出来ない。蒸かしたジャガイモにバターと塩辛をトッピングすれば卒倒しそうな旨さだ。寿司も旨かった。海の幸だけでなく、ジンギスカンは臭みも、まったく気にならず、肉厚の肉を炭火で焼きまくり食いまくった。

たくさんの食べ物の中でも、楽しく印象的だったのが「つっこみメシ」とその店で呼ばれるものだった。そこは漁師の店という触れ込みで人気のお店で、店員は全員頭を剃っていた。担当のお兄さんに自分で剃っているのかと訊くと、昔はロンゲだったんですと遠くに思いを馳せるように語っていた。その「つっこみメシ」というものは、要するにイクラ丼だ。どんぶりにご飯を盛って、それに客の目の前で、スプーンで客がストップと言うまで「エッサァー」の掛け声とともにイクラを盛っていくのだ。ストップがかからないと、どんぶりからイクラが零れ落ちる寸前まで盛っていくのだ。お兄さんたちのさじ加減が見所でもある。我々の仲間も、ほろ酔いが手伝って、仕上げは「つっこみメシ」だということになった。お兄さんの説明を受け、一粒でも残したら恐ろしい懲罰が待っているとのことだった。話の種にも、もちろん最後までストップなしの大盛りだ。調子に乗って「エッサァー、エッサァー」の掛け声でイクラが零れ落ち巣寸前まで盛られた。「軽い、軽い」と思って食べ始めたが、なかなかご飯が見えてこないのだ。一度にこんなに大量のイクラを食ったことがない私は、痛風にでもなってしまうのではと身の危険を感じた。思った以上のボリュームに四苦八苦しながら、お兄さんの懲罰を受けたくない一心で、どうにか食べきった。

見事に食べきったものの、しゃがんだり、前かがみになったりすると思わずイクラが逆流するのではと心配になった。結局、夜中の3時ぐらいまで苦しくて、苦しくてたまらなかったのだ。それも良い思い出になった。一体、私は北海道で何度「ナマら旨い、幸せ!」を連発したことだろう。これは「すごく旨い」という北海道の言葉なのだ。やっぱりお前は食べ物の為に北海道に行ったんだなと云われそうだが、滅相もないことだ。ただ、チャンスは逃さない幸せな性格なのだ。

もちろん、大切な講演とワークショップも一生懸命に頑張った。札幌で100人以上の方が集まり、カイロプラクティックの講演会を開くなど異例のことなのだ。このイベントは一昨年から、私が中心となり日本各地でカイロプラクティックの業界の輪を広め、一般の方にカイロの啓蒙をしていく目的で始めたものだ。昨年末には東京で300名以上を集める大きなものになった。カイロプラクティックにまつわる話を3人のスピーカーが持ち時間30分ほどで話すイベントで、毎回感動的な話を聞ける。カイロプラクターの仲間はモチベーションが上がり、一般の方はカイロへの理解が深まり、感動に涙する方も少なくない。どこに行っても治らなかった患者さんなどは、自分のことをスピーカーの先生の話に重ね合わせ、苦しかった日々を思い出し泣いてしまうそうだ。この札幌でも、数名の一般の方からカイロに対するもったいない様な賞賛の言葉や感謝の言葉を頂いた。

私は、この講演で「患者さんがいて、初めて我々カイロプラクターの存在意義があるのだから、患者さんの為に一生懸命努力して診療の技術の研鑽をしなければならない。それは、患者に媚びた治療、求められるままの治療というものではなく、自分にしか出来ない特別な治療を築き上げていく努力のことである。そうすればきっと、どこに行っても救われなかった患者を助けることの出来るカイロプラクターになれるはずだ」ということを最後に話した。これは、自分自身に向けた言葉でもあった。私の患者さんにも「先生のお陰で生きる希望がまた持てた」「先生のお陰で・・・」と涙ながらにお礼の言葉を頂くことがある。お礼を言いたいのは私のほうだ。皆さんのその言葉に励まされて、私もどうにか頑張って来れたのだと。私など、まだまだ未熟で、まともに人々にカイロプラクティックの啓蒙をすることさえ出来ていない。するべき十分の一も出来ていない。治せない患者だっている。全ての患者を治せる医者は一人もいないとは云うけれど、もっともっと多くの苦しむ人の力になりたいと思う。それなのに、努力不足で、体が悪くても私を頼ることをしてくれない人が、まだまだたくさんいる事実に落ち込み、また心新たに努力していかなければならないと思うのだ。

カイロプラクターとして、人の体を治療することの幸せと厳しさを毎日感じている。こんなにも素晴らしい医療で、人間自身の根本的な生命線である神経系統の機能を高め、より健康な体を作ることの出来るカイロプラクティックの良さを、まだまだ伝え切れていない気がする。もっともっとたくさんの方に「カイロプラクティックで診てもらおう。是非、岡井先生に相談してみよう」と思ってもらい、そしてその期待に応えられるようなカイロプラクターになるのが夢だ。終わりのない夢ではあるが、その夢を追うことは私の幸せでもあるのだ。

長年の努力が実って、今、日本の業界でもっとも有名で人を集めることの出来るカイロプラクターの一人だという過分な言葉をもらうことがあるが、果たしてそれを喜んでいいものかと思うのだ。なぜなら、私が最も望むことは、自分が開業するこのベイエリアで、もっともっと皆さんの信頼を得て、お役に立つことだからだ。いくら日本で人気が出ても、それが出来ないのなら本末転倒である。一人でも多くの患者を、自分の治療で感動させたいと思う。そして、一人でも多くの方の人生をよりよいものにするお手伝いがしたい。健康が一番大切だという言葉をよく耳にする。その人生に一番大切な健康を、北海道の「つっこみメシ」に負けないテンコ盛りの幸せを皆さんにお届けしたいのである。

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