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2008年7月 「ファミリー・ケア」

夏休み、家族で旅行に行かれる方も多いことだろう。我が家は残念ながら、申し訳程度に息子のサッカーの試合のついでに、サンディエゴで数日を過ごすだけになりそうだ。時間があれば、ヨセミテにも一泊で行きたいところだが、どうなることだろう。家族には申し訳ないが、まとまった休みを取りにくいので、どうしても近場で我慢してもらうことになる。しかし、家族で一緒に旅行できるのも、後数年かもしれない。子供たちも大学に入れば、離れて暮らすようになり、休みの時も帰って来られるかどうか分からないだろう。子供というものは、本当にあっという間に成長して、親元を離れてしまうものだ。

そんなことを、考えながらゴルフ場で久しぶりに打ちっぱなしをしていたら、鹿の親子がのんびりと草を食みながら歩いているではないか。バンビのような可愛い小鹿が母鹿と一緒に、のんびり歩いているのは、心温まる、いい眺めだ。間違ってもボールが当らないように短いクラブに持ち替えて、アプローチショットの練習をすることにした。動物の親も子供を守って大事に育てているんだなぁと、あらためて母性本能の素晴らしさを感じた。同時に、親父は一体どこにいるのだろう?と疑問に思った。多くの動物は、子供は母親と行動を共にして、父親は別行動をとることが多い。人間界、それも特に日本では同じような傾向があるのではないか。鹿の父は、子種をまいたら、後は知らん顔か、随分と冷たい奴等だなと、ほのぼのした気持ちが少しさめて腹立たしい。思わず、ショットが乱れる。草食動物では、餌を家族のために取ってくる必要もなく、ゴルフ場でのんきに暮らしているぐらいだから、大した外敵がいるわけでもない。本当お気楽な牡鹿どもめ、と少し羨ましくもあった。

久々に出るゴルフコースは、何だかとてもすがすがしい。ティーショットもまずまず、セカンドも、見事にグリーンにパーオン。我ながら出来すぎのスタートだ。もしかしたら、自分って才能があるかも、タイガーみたいに天才なのかも、と勘違いさせるのがゴルフの恐ろしいところだ。人々は、その罠にまんまと嵌り、ゴルフに夢中になってしまうのだ。しかし、ゴルフ歴二十年以上の私は、もうそう簡単に騙されやしない。ゴルフは、まさに人生と同じ、山あり谷ありだ。すいすいと簡単にパーやバーディーが取れるときもあれば、魔性の女のごとき恐ろしいホールに引っかかることもある。でも、やっぱり一ホール目からバーディーパットは気持ちがいい。かなり傾斜がきつい下り、ちょいスライスのラインを慎重に読み、パットの構えに入った。すると、自分の右手、すなわちライン上の延長に大きな黒い人影があるのが視界の端に入った。ラインの真後ろに立つなんて、人のパットを参考にしたいのは分かるが、マナー違反だな、折角のバーディーパットなのに。

ゴルフは、集中力を欠いたら、まず上手くいかない。腹立たしいが、しょうがないと集中力を取り戻そうとして、ホールを見つめる。おやっ、ホールの周りには他の三人の姿が見える。ということは後ろの人影は誰だろう。グラウンド・キーパーのおっちゃんか?と気になりながらも、人を待たせるのも気が引けるので集中できないうちに、ついパットを打ってしまった。「あっ!いかん、これはいかんぞ!」という私の心の叫びも虚しく、ボールはスルスルと下りのラインを気持ち良さ気に転がっていく。「ボールよ、一体お前さんは、どこまで行ってしまうんだい」そう悲しげに問いかけながらボールを見つめる私をせせら笑うかの如く、ボールは勢い良くグリーンからこぼれ落ちてしまった。何という屈辱。これもすべて、背後の人影のせいだ。失敗を人のせいにしたがるのが、上手くならないゴルファーの特徴だと、普段から偉そうに言っていたことなど、すっかりと忘れて、キッとその人影を睨んだ。

ゲッ、そこにいたのは人ではなく、不必要にデカイ角を偉そうに生やした、大きな牡鹿だった。やつは、そこに不恰好にしゃがみこんで恍惚感に目を細めながら糞をしていた。妻子を放ったらかしにして、一体どこで何をしているのかと思えば、グリーンサイドでマナー違反の脱糞かっ。お前のせいで、お前のせいで、私のバーディーパットはなぁ・・・と苦虫を噛みしめる思いで、ピッチングウェッジを取りに走った。結局、一ホール目から悪夢のダブルボギーでスタートすることになったのだ。妻子を放ったらかしにして、日曜日にゴルフに来た天罰だろうか、神様は同じように妻子を放って放蕩している身勝手なマナー知らずの牡鹿を、あえて使者としてメッセージを伝えてくださったのだろうか。人生、悩みは尽きないものだ。

母鹿のように、我々人間界の母親たちも、子供を守り大切に育て上げる。ティーンエージャーとなって、まるで自分ひとりで大きくなったようなデカイ顔をして、親を見下すような生意気な態度を取るようになっても、まだ、グッと堪えて可愛かった頃の我が子の思い出を糧に耐え忍びながら守り、育てるのだ。もちろん大多数の父親も牡鹿とは違って、ちゃんと子育てに参加していることだろう。身体は大きくなっても、中身はまだまだ子供だ。体の成長に合わせて、ホルモンのバランスも狂ってしまって、感情のコントロールが上手くできないのだ。そんな子供たちもカイロプラクティックの治療で体の調子が良くなれば、激しい感情の起伏も改善される。無くなる訳ではないが、随分とマシになる。誰でも体調がよければ機嫌がいいし、悪ければイライラするものだ。子供が成長する時に、背骨の手入れは非常に大切だが、そのことは意外と知られていない。背骨からは運動神経や自律神経だって出ている。その流れがスムーズでなければ、悪影響が発生することは、目に見えている。

姿勢が悪ければ、重力から身体に掛かる負担が増え、急激に成長する体に更に負担を強いて、慢性疲労になる。頻繁に「ダリぃー(だるい)」、「メンドイ(面倒くさい)」と言う子どもは、実は本当に身体に疲れや負担を感じていることが多いのだ。姿勢を正すことが、どれだけ成長にとって大切なことか。子供たちに姿勢の大切さを教えるのは親の責任だ。しかし、奴等は親の言うことだけは聞きたくないと思っている。そこで、我々カイロプラクターの出番だ。私たちが、子供たちに姿勢の大切さ、背骨の大切さを叩き込んであげよう。子供の背骨は、小さいときから既に曲がり始めている。痛みを訴えなければ、どこも悪くないと思っていたら大間違い。お父さん、お母さんが、今苦しんでいる頭痛、肩こり、腰痛の殆どは、子供のころに原因が作られているのだ。

我々のクリニックでは、家族みんなで健康になるファミリーケアを目指している。お父さん一人だけ、カイロで元気になるのではなく、子育てで疲れきっているお母さん、そして元気に育って欲しい子供たちまで、家族全員でカイロで元気になって欲しいのだ。そう、自分勝手な牡鹿になってはいけない。家族の健康のことを本当に考えられる優しいお父さんにならなければ。あの日、ゴルフ場で、私はそう悟ったのだ。絶対、家族みんなで、カイロプラクティックなのだ。

サンマテオ・クリニック
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サンノゼ・クリニック
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