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2008年6月 「整備不良の恐怖」

アメリカって、どうしてこんなにも、子供たちの夏休みが長いのだろう。日本だと、7月の最後の週からだというのに、アメリカでは6月の前半から中盤で、もう夏休みに突入してしまう。長い、夏休みが、あまりにも長すぎる。私は日本育ちなので、夏休みは5週間だと決まっている。私は毎年5週間しか、親に迷惑をかけてこなかったのに、この仕打ちはいささか酷ではないかと思うが、自分の都合で、アメリカで暮らしているので、思い切り文句も言えやしない。それに夏休み前の子供たちのイベントの多さを、どうスケジュールをやりくりしたらいいのか?などと考え事をしながら、フリーウェイを運転していた。フリーウェイの乗り換えの高速コーナーに差し掛かった時だ。ハンドルが動かないのだ。思わず顔が引きつる。「エッ、何が起こったんだ!」と目の前に迫る壁を避ける為に満身の力を込めて、クソ重いハンドルを僅かに動かしてカーブをどうにか曲がりきることが出来た。そのすぐあとの出口で、冷や汗を流しながら重いハンドルをどうにか操作してフリーウェイを脱出した。「危なかった」そう思うと、汗がドバッと噴きだしてきた。どうにか、小便をちびらずに済んだのは幸いだった。

どうにかこうにか、重たいハンドルと格闘しながら、少しずつ要領を掴み、家までたどり着いた。動かなくなったパワーステアリングの重さといったらない。昔の古い車のハンドルの重さとは訳が違う。ほぼ動かない状態になるのだ。我ながら、沈着冷静なハンドル捌きだったし、パンツも濡らさなかったのは流石だと、顔が引きつっていたことなんてすっかり忘れて、少し得意げに家内に話したら、「そんな問題じゃないでしょ」と呆れられた。大きな事故にならなくて良かったと、胸をなでおろしたようだった。

翌朝、重いハンドルを器用に扱いながら、ノロノロと行きつけの修理工場へ車を持っていった。調べてもらうと、パワーステアリングのケーブルが、老朽化してブチ切れていたということだった。ウ~ン、そういえば一ヶ月前ぐらいから、普段とは違う余計な雑音を感じていたのだ。一体何の音だろうと疑問に思いながらも、「動いてるし、まぁ良いか」というB型特有のマイペースな考えで見て見ぬ振りをしていた。(ここで著者は、果たして自分をB型の典型として話をして、他のB型の人から、「頼むから、あんたと一緒にしてくれるな」とクレームが来るのではないかと思い、一応インターネットでB型人間の特徴を検索してみた。その結果、全く気にしなくていいようだ。B型人間は、そのようなことでクレームをつけることはないのだ)私の愛車は、私の愛する娘が生まれる前に、一族で初めての女子の誕生に過剰に反応した私が、「頑丈な車を買わないと」と突っ走り、呆れる家内を尻目に、少し無理して張り込んで買った車だ。それは、私の娘に対する愛情の象徴ともいえる大切な車だ。しかし、11年も乗っていれば、いささか古ぼけて、あちこちよく壊れるのだ。

私は大いに反省した。3秒ぐらいだが…… そう、車が悲鳴を上げて不調を訴えているのに、耳を貸さなかった自分の愚かさを反省した。お陰で、あわや大事故を引き起こすところだった。ハンドル捌きを得意げに自慢している場合ではないのだ。一歩間違えば、命取りになっていたのだ。そして、ふと思った。「これは、まさしく身体にも同じことが言えるのではないか」転んでも、タダでは起きないカイロプラクター魂だ。普段、私は患者さんに「痛みが出てからでは、遅いんですよ。その前に身体が発する危険信号を感じ取ってやって、早めに身体の手入れをしないといけませんよ」と言っているのだ。

私は、自らこの身を危険に晒し、患者さんのために命がけで教訓を得たのだった。ちょっと違うような気もするが…… まあ、重要なことは、身体も車も壊れる前に早めに治さないと、命取りになるということだ。クリニックに訪れる患者さんの多くが、「なぜ、こんなになるまで」と思うほど体調不良を我慢して、我慢して、そして、ついに我慢しきれなくなって私のところに来たというケースだ。治療をしていると「もっと早く治療に来ればよかった……」という言葉は、少なくとも週に一度は耳にするセリフなのだ。男性の患者によく見られるケースが、「どこも悪くなかったのに、急に痛くなって…」というものだが、よくよく話を聞いてみると、やはり兆候はしっかりと存在するのだ。ただ、気づいていない、または、気づかない振りをしているだけなのだ。

身体が発する危険信号として、最も代表的なものは、痛みだろう。それでも、「放って置けばそのうち良くなるだろう」とか、「これぐらいの痛みは、誰にでもあるさ」などと、警告を無視する方は意外と多い。それ以外にも、身体の張り、違和感、だるい、重い、硬い、疲れる、痺れるなどは重要な危険信号である。そこで、素早く治療に来れる人は、過去に痛い目にあった経験を持つ人であろう。初めての場合は、危険信号がどれだけ大きな意味を持つかはわからないものだ。中には、何度痛い目にあっても、懲りない人もいる。忙しくて、なかなか治療に来れないというのが一番の理由なのだが、悪化して動けなくなっては余計に困るだろうと思う。体調が悪ければ、気分も晴れないし、集中力も低下する。仕事もやる気がしないし、ミスが増え、プロダクティビティも落ちるはずだ。仕事が大事なら、余計に早めに、こまめに治療して、仕事のためにも体調を整えることを考えて欲しいと願うのだ。

症状が三日以上続いたら、治療の必要がある。ちょっと良くなってきているからとか、我慢できる程度の痛みだからと、甘く見ていると急に悪化するケースがどれだけ多いことか。痛みがないイコール悪くない、というわけではない。薬で安易に痛みを抑えて問題の本質を見ようとしないのは危険だ。痛みが出た時は、遅すぎるという意識を持って生活すると、酷いことにならずに済むはずだ。皆さん、身体からの危険信号や警告を、あまりにも軽く見て無視しすぎるようだ。カイロプラクティックは経験がないから怖い、という方もいるが、そう言って身体のケアを先延ばしするほうが、よっぽど怖い結果になる。第一、私は自分で言うのもなんだが、とても優しい性格だ。自分でも呆れるほど面倒見もいい。安心して、早めに相談して欲しいと思うのだ。カイロプラクティックは、痛みだけでなく、あらゆる体調不良や自律神経失調症などにも有効だ。皆さんが思っているより、たくさんの問題に効果があるので、どこに行って診てもらったらいいかわからないという方も、是非気軽に利用して欲しい。もし、カイロの他に適切な処置が必要な場合は、速やかに適切な先生のところに紹介することも出来る。一番怖いのは、何も対処せず、無視することなのだ。

車も身体も、整備不良のまま無視しているとも、大惨事となりかねない。楽観主義もいいけど、自分の身体の健康状態だけは、しっかりと現実を見つめて対処していただきたい。早め、早めの整備をすることで、楽しく、アクティブに生活することほど幸せなことはない。そしていつまでも、いつまでも、調子良く快調に走り続けて欲しいと願うのである。

サンマテオ・クリニック
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