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2008年3月 「桜」

二月の終わりから三月の初めは、ベイエリアでは桜の時期を迎える。同時に梅も咲く。いや梅だけではない、なんだかんだと色々な花が咲き乱れる。百花繚乱、狂喜乱舞の花見の宴が開かれてもいいほどだが、残念ながらアメリカでは、そのような花見の宴の風習はない。それにしても桜の花というものは美しい。パッと咲いてむせ返るような美しいピンクの花びらをたたえたかと思うとヒラリハラリと散り始める様が又何ともいえない。俺は桜のようにパッと咲いてパッと散りたいなどという方もいるが、私にとってはそんな物騒な思想と桜の優しげな風情がどうも重ならない。散る桜も良いが、私はやっぱり咲き乱れている桜が好きだ。

たとえ車が花粉で真っ白になろうとも、鼻の奥がムズムズしようとも、人前で豪快にくしゃみをして鼻水のしぶきを上げても、目が痒くて目ヤニがでようとも桜の季節はやっぱりいい。特にここカリフォルニアでは、冬が雨季ということもあり外に出る気がしない日々が続く。桜が咲く頃になると、日照時間が長くなり気温も上がって晴れの日が増えてくる。すると何やら無性に身体を動かして運動をしたくなる。私が大好きな野球シーズン到来だ。アリゾナではプロ野球のキャンプが始まり、子供たちの野球シーズンも始まる。私の住む町では日本人が多い割に少年野球をやっている子は意外と少ない。我々の世代では野球をせずに何をするというぐらい野球人気が高かったが、今は色々なスポーツが手軽に出来るので野球だけに人気が集中することもないのだろう。

その数少ない日本人野球少年たちは、もちろん皆さん顔見知りだ。そして、そろいに揃って親が熱心ときている。私ももちろんその先頭に立っている。いや、最近押され気味かもしれない。親が熱心な子供たちは本当に幸せだと思う。アメリカ人のお父さんたちなんか、一体この人たちは何の仕事をしているのだろうと思うほど熱心にコーチをしている。夕方3時半ぐらいから練習するので少なくとも3時には仕事を切り上げなければならないだろう。きっと子供たちのために必至に時間をやりくりしているのだろう。本当に頭が下がる。我々日本人のお父さんたちも彼らほど時間に融通は利かないものの負けず劣らず頑張っている。家内など私のことを星一徹と呼んでいる。

私は星一徹のように無闇に卓袱台をひっくり返したり、息子にビンタをかましたりしないし、まだ今のところ大リーグボール養成ギブスも作っていないので家内の言い様には大いに不満である。今時あんな鉄のバネで出来たギブスを身にまとうなんて時代遅れだろう。やっぱりゴムで作らなきゃなと考えてしまうところが少し危険だ。クリニックにリハビリ用の質のいいゴムが各種取り揃えてあるのは別に息子に大リーグボール養成ギブスを作るためではないのだ。今の時代はトレーニングも進んでいて効果的で安全な運動で筋力をつけることが出来る。

成長期に運動によって骨や筋肉に適度の負荷をかけることはとてもいいことだ。しかし、あまり早期に過度の負荷をかけると怪我をするなどのマイナスの要素が増えてくる。成長期の正しいトレーニングは驚くほどの効果を発揮するものだ。問題は子供たち、特にティーンエージャーがどれだけ素直に大人のいうことを聞いてまじめに実行するかということだろう。それが出来る子は必ず伸びる。残念ながら子供で自分を律してトレーニングを出来る子は稀だ。親がついていて励まして指導してくれないとなかなか出来ないものである。そして、正しく出来ているかは本人には判りにくく、誰かがチェックをすると大きな差があったりするものだ。それにも増してメンタルな部分やメカニックスを子供が自分自身で学んで理解することはかなり難しい。親が教えてくれるから判るのだ。私も子供の頃からスポーツをしていたが、今になって思うことは今の自分の知識や分別を子供の頃に持っていたら全然違ったレベルで活躍できただろうということだ。

だから自分の子供にはメカニックスや考え方、そして相手との駆け引きなどをよく説明する。持っている実力を本番で発揮してもらいたいからだ。それでもやはりなかなか難しい。子供の能力を伸ばし花咲かせてあげたいと思うのは親なら当然思うことだ。しかし、親から受け継いだDNAのことを考えるとあまり過大な期待を自分の息子にしては申し訳ない。あわよくばトンビが鷹を生んだということになって欲しい。

ここに面白い実験結果がある。あるカイロプラクティック研究誌に掲載された論文で、運動選手50名を使って行ったものである。50名を無作為に25名ずつの二つのグループに分けて、一つのグループにカイロプラクティックの治療を行い、もう一つのグループには何も治療せずに6週間後と12週間後に二つのグループの平均にどれだけ運動能力に差が出るかを実験したものである。11の実験項目で測定をした結果、視覚と手の動きのコーディネーションにおいて治療を受けたグループが18%の伸びを見せたのに対し、治療を受けないグループは僅か1%の伸びしかなかった。更に12週間後には治療を受け続けたグループは30%の伸びを記録したのである。ハンド・アイ・コーディネーションと呼ばれるこの能力は野球のバッターにとって最も大切なものなのだ。

アメリカではプロやオリンピックレベルのスポーツ選手の多くがカイロプラクティックの治療を定期的に受けている。その理由の大きなものが怪我の治療というよりは、自分のパフォーマンスを最大限に引き上げるためなのである。私自身も4年前にアメリカの陸上十種競技のオリンピック強化チームの治療を中心になって担当したことがある。オリンピックという目標があったせいもあるだろうが、選手たちの得点が15%-30%近く伸びたのだった。くしくもオリンピック代表になった3人の選手は全員専任のカイロプラクターがついていた選手だった。もちろん私の担当選手もオリンピックに選ばれ、驚いたことに彼はここ2年ほど、日本のテレビ番組「筋肉番付」にも出ていて昨年は見事に優勝してしまった。

私は自分の子供たちに治療をするのはもちろんだが、クリニックでも月に一度のキッズデーに無料で子供たちに治療する日がある。是非多くの子供たちにカイロプラクティックの治療に慣れ親しんでもらい元気に成長してもらうと共に能力を充分に発揮してもらいたいと願うのである。高校大学レベルはもちろん大人にとっても運動パフォーマンスを向上させるお手伝いをさせていただきたいと思っている。季節も良くなって来たので多くの方に運動を楽しんでもらい、健康で丈夫な身体を作って欲しい。いくら美しくとも桜のようにあっけなく散ってしまっては悲しすぎる、花はやはり咲いてこそ美しいのだ。いつまでも元気に頑張ってもらうために是非家族みんなでカイロプラクティックでの体調管理をしていただきたいと思う。

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