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2007年6月 「やりがいのある仕事」

うちの娘は実は大のジャニーズ・ファンだ。ここ数年は夏休みに日本に帰るとジャニーズのファンクラブに入っているお友達にチケットを用意してもらって家内と親子席でコンサートを楽しんでいる。うちの娘の一番のお気に入りは「嵐」というグループの松本潤で、正統派の二枚目である。最近ドラマでも人気で、我が家でも当然DVDを借りてきて家族で見ることが多い。その松本潤が主演している最新ドラマでイタリアンのシェフを目指すドラマがあるのだが、彼の出身地が博多という設定で中途半端な博多弁を使う。「なんや、これ。こげんと博多弁やなかッ!」と文句を言う福岡人の私に、家内は「当たり前じゃない。ドラマだから判りやすいようにわざとそうしてるんじゃない」とごもっともで冷静なご意見を述べてくれる。それはそうだが小松の親分が主演だったらこんなことには絶対ならないのになぁとトンチンカンなことを真剣に思う私はやはり福岡人だ。

このドラマは主人公が博多を捨て、大学を辞め、彼女と別れて本当に何もかも捨てて夢を追いかけて上京し、六本木の一流レストランで修行をする物語だ。話の展開はお決まりの挫折の連続で、それにも負けず頑張っていくというものだが、台詞の中に素晴らしい言葉がいっぱいある。それは当たり前のことばかりだけど、真実とはいつも至極当然のことなのだ。ドラマの中で思うような仕事が与えられなくて腐っている主人公に先輩シェフが怒って言う言葉がある。「世の中のほとんどの人が好きな仕事につくことなんかできない。それでも皆、そこに喜びや楽しみを見つけようと一生懸命頑張っているんじゃないか」というような内容の言葉だ。世の中で本当に自分が好きな仕事について、天職だ、一生この仕事を続けたいと思って働いている人がどれだけいるだろう。お金が儲かるなら他の仕事に鞍替えしたいという人のほうが多いのではないだろうか。お金が欲しいのは誰もが一緒でそれが良いとか悪いとかいう話ではないが、お金だけが仕事を選ぶ判断基準になっては悲しい。私は本当に好きな仕事に出会うことができて幸せだとつくづく思う。一生どころか生まれ変わってもカイロプラクターになりたいと講演会などでも公言している。

先日も患者さんに「先生は、他の仕事をしてみたいと思うことないんですか?」と訊かれた。私が「いや、それは全然ないですね。一生カイロプラクターをやっていきたいし、引退もしたいとは思いませんから、死ぬまでカイロプラクターとして働くんじゃないでしょうか」と答えると「そんな、先生に診てもらえると安心です」という嬉しい言葉を頂戴した。私は日本でも大勢のカイロプラクターの前で講演することが多いし、カイロの専門書や技術解説のDVDを出版しているので、いろいろとカイロプラクター達から相談を受けることが多い。様々な質問を受けて思うのだが、考えが甘い方が非常に多いということだ。もちろん本人は一生懸命悩んでいるのだろうし、少しでも力になってやりたいと思って返事もちゃんと書くのだけれど、中には「もっと努力できるはずなのにどうして頑張ろうとせず、安易な答えを求めようとするのだろう」と思ってしまうのだ。それでは面白くないのではないかなと思うのだ。

私が偉そうに人のことをとやかく言えるほどの人間かというと、まことにお恥ずかしい限りなのだが、少なくともカイロプラクティックに関しては人一倍の努力をしてきたという自負がある。私でさえまだまだ努力不足で自分の力の足りなさに悔しい思いをするというのにカイロプラクティックの世界に入りたての人が苦しむのは当然のことなのだ。それほど人間の身体とは奥深いし、その身体を薬など使わずに手によって治すカイロプラクティックはシンプルであるが故の奥深さがある。だから面白いのだ。やりがいがあるのだ。そして、身体の不調で苦しむ方の力になったり、アスリートのパフォーマンスアップの手助けをしたり、子供達の健康な成長の役に立つことはこの上ない喜びであるのだ。こんなやりがいのある仕事はないと思うし、自分に向いている仕事はないと思うので、常々自分は天職といえる仕事に巡り会えてなんて幸せな人間だろうと感謝するのだ。

カイロプラクティックの話になると止まらないのだが、その良さを少しでも多くの方に知って欲しいと思う。間違ったカイロ観が結構浸透していて、正しいカイロを知ってもらうというのが実に一苦労だ。皆さん歯科医や内科医が何をするかは言われなくても判っている。だけど、カイロの正体を把握している方は実に少ないし、カイロによって診ることの出来る症例の多さも知らない。いまだに、カイロは東洋医学だと思っている人が発祥の地アメリカに住んでいる日本人においても少なくない。われわれがレントゲンを撮影し、それを細かく分析することも知られていない。大学も教養課程3年間、そしてその後に専門大学が約4年間かかることも知られていない。国家試験や開業試験をパスしなければならないことも知られていない。アメリカの内科医や外科医の先生もカイロプラクティックのことを正確に理解されている方は少数派で、カイロプラクティックのことをよく知らない先生に限って否定的であるし、理解されている先生はとても協力的だ。本当にもっといろんな方にカイロプラクティックを理解してもらう必要がある。なんと言っても私がこんなに一生懸命やっている仕事なんだから。

人間、自分の興味のあること以外は、あまり耳を傾けない。だけど、体や健康に興味のない人はいないだろうと思う。誰もが気になるところだ。人間にとって一番大切な中枢神経が通っている背骨をケアすることが大切でないわけがないじゃないか。皆さん話をすると納得をするのだが、実行に移すかというとそうではない。やはりもうどうしようもないという状態になってから私のところに来る方が圧倒的多数だ。でも一度通って体の調子がよくなると、すっかりカイロファンになって定期的に通院してくれる方が多い。積極的に体のケアをして快調に過ごすほうが痛みや不調を我慢して過ごすより気分も良いし、仕事もこなせるので、そのほうが良いに決まっている。人の話、特にカイロの話にはやはり耳を傾けるものだ。

娘に「松本潤はお父さんの若いころにそっくりだなぁ」と言ったが、まったく反応がない。「おいおい無視かよ」という感じだ。せめて、少しぐらいリアクションが欲しいところだ。まあ確かに冗談でも言うべきセリフでなかったと反省した。娘にとっては、お父さんはお父さんで男性としての対象ではないのだ。ましてや大好きな松本潤と比較すること自体論外で失礼極まりない話なのだ。もう既に「大きくなったらパパと結婚する」といってくれる歳でもないのだ。これでも、お父さんは日本の業界ではちょっと名が知れたカイロプラクターなんだよと言いたいが、どうせたいしたリアクションももらえないので言わない。娘にお父さんの価値を理解させるのと人々にカイロの素晴らしさを知らしめるのと、どちらが大変なのだろう。いずれにしても私はへこたれずに頑張っていこうとそう思うのだ。

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